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はんだボール

写真は平成2年に購入したパソコンのマザーボードの修正はんだ付け部で発見したはんだボールです。使用環境によってはこのように8年経過した今日でも脱落していません。写真aはフラックス残渣がしっかりとはんだボールを固定していますが、写真bは基板の上にはんだボールが単に乗っているだけです。ちなみにハンディタイプのエアブローを使用しましたが飛びませんでした。

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松ヤニ

松ヤニは生きている木から採取したものをガムロジン、死んだ木から採取したものをウッドロジン、松の木から取れる油を生成した時に得られた卜-ルオイルロジンがあります。オイルとしては戦時中車の燃料となった松根油は有名です。 主な産地はアメリカ、ブラジル、中国、ベトナム、ポルトガルで我が国では殆ど生産されていません。写真aに見られる大きな松ぼっくりはアメリカ産のものです。標準的日本産(写真は奈良公園産)と比較するといかに大きいかが分かります。アメリカ産を拡大すると写真bのように、松やにが分泌しています。天然物だけに産地により、また、天候にも左右されます。アメリカ産は植林して20年後に成木として採取するようになりますが、1本の木でWWロジンとして採取できる量は年間3Kgとわずかです。 松ヤニの主な用途は、ロジンを炭酸ナトリウムと反応させたロジン石けんで、サイズと言われ製紙工業で大量に使用されています。これはインクの惨み防止の働きがあります。次に、顔料として靴墨などの原料、三番目の用途にはんだ付け用のフラックスがあります。天然ロジンは絶縁性が安定しているのが特徴かと言えます。 チューインガムにも使用されることがあると言われます。写真bの松ヤニを口に含んで噛みますと、なるほどと思います。ロジンはこのほか殺菌作用があり、ハマチの養殖にはロジンをアミンと反応させたロジンアミンDが希釈されて散布することがあるそうです。結核の療養所が海辺の松林にあるのも理にかなっています。 樹液ではヒマラヤ杉が大変はんだ付け性が良好です。果物の樹液は殆どはんだ付け性がありません。それでは木に生きる生物はどうかと思い調べたところ、貝殻虫もはんだ付け性はありました。 初夏、多摩御陵の赤松にヤニが垂れているのを見つけ、はんだ付け性を試験しました。綺麗な艶のあるフィレットが形成されました。まろやかな広がりがとても印象的でした。  

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