Q10 基板にクリームはんだで予備はんだ付けしたあと、ロボットで流しはんだ付けをしています。なぜ、はんだ廻り不良、ブリッジが発生するのですか?

ANSWER

1.観察のポイント

写真aは0.4mmピッチの液晶タブにクリームはんだで予備はんだ付けをしたものです。ここにやに入りはんだで流しはんだ付けをしたのが、写真bになります。なぜはんだの廻りが悪くなり、ブリッジが発生するようになったのでしょう。それはクリームはんだの予備はんだ付けに原因があります。

・原因-1クリームはんだのフラックス

*フラックス残澄は融けるのに熱が必要。*フラックス残渣は再加熱をしても粘性か大きい。

*フラックス残流は熱伝導が悪い。*フラックス残渣はしたがってはんだの切れが悪い。

・原因-2予備はんだ付けしたはんだ

*はんだが溶けるためには熱が必要。

クリームはんだのはんだ付けと言うのは、印刷した箇所でクリームはんだが溶け、そこで固まります。これは静的はんだ付けになりますが、流しはんだ付けはコテも溶融はんだも移勤しながら行われるので、動的はんだ付けになります。したがって、静と動ではフラックスの作用は異なり、動の場合はフラックスの粘性が重要な因子となります。液体の粘性は温度が低いほど大きくなります。クリームはんだで予備はんだ付けした後にコテを与えますと、やに入りはんだを溶解するほかに、コテはクリームはんだのフラックス残流とその下のはんだを溶かすのに熱が奪われ温度が下がります。しかも、このように温度が下がった状態でやに入りはんだのフラックスが混じると、フラックスは粘性が大きくなります。この結果、流しはんだ付けでは、粘性の大きくなったフラックスに阻害されて、はんだの廻りが悪くなります。さらにはんだの切れが悪くなってブリッジの発生につながります。

よかれと言うことで、クリームはんだで予備はんだ付けをしたと思いますが、現象としては何1つ改善できないことになりました。クリームはんだの予備はんだ付けはやめ、直接流しはんだ付けを行ってはんだ付け条件を決定することが生産性の面で有利になります。

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